こんにちは、コプロ新製品担当の鉄平です。
弊社は埼玉県上尾に事務所があるのですが、今週末は「上尾産業祭」という催しがあります。
弊社には「ものづくりの喜びを伝える」という使命がありますから、レーザー加工機を持ち込んで子どもたちにデジタルものづくりを体験し、楽しんでもらおうと企画している訳です。
そういう訳でレンズフード反射防止キットの設計作業が滞ってしまっていたのですが、最近の進捗をお知らせします。
HB-84用キット設計開始
こちらのレンズフードはニコンさんの最新望遠レンズ、AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR用となります。本日より設計作業を開始しました。
盲点だったんですが、このレンズフード植毛処理ではなかったんですね。てっきりこの価格帯なので植毛フードだと思っていました。
さて、レンズフードを見ますと生産国は中国です。内面は反射防止塗装処理ですが、ちょっと気になる点が・・・。
塗装のブツがあるんです。それも結構大きい。事務所には30種類以上のレンズフードがありますが、この大きさのブツは初めてですね。塗装の種類が微妙に違うのでしょうか。
反射防止キットはテープ含め厚み0.3mmの薄型シールですので、こういったブツがあるとシール越しにもわかる凸になってしまいます。ブツを取るとその部分の塗装が剥がれて傷になってしまうので、オーナーさんは困るところですね。
発売は今月末には開始できると思います。
サイズが大きいので価格は3000円ほどになりそうですが、望遠なのでレンズフード内面反射の影響は少なくありません。画質にこだわるアナタ、ぜひお試しください。
HB-65用キット完成しました
こちらは同じくニコンさんの望遠ズーム、AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR用です。リクエスト品だったのですがようやく完成しました。大変お待たせしました。
本日は販売用の写真撮影をしております。
しかし大きいですね。先程ご紹介した500mm f/5.6よりも口径が小さいレンズなのですが、レンズフードはずっと長いです。そのため、非常に大きいキットとなりました。
材料の取り効率も悪いため、価格は3600円となってしまいました。フード自体の実勢価格が確か4000円程度なのですが、それに迫る価格です。弊社の素材は高いのです、申し訳ない。
大小どちらのパーツも、根本に逃げを入れてあります。
こちらの写真のように、小さいパーツの逃げは着脱スイッチの穴を避けるために設けました。ちなみに左側はファインシャットを貼る前です。
大きいパーツの逃げはレンズフードの平面部に合わせて設けました。このレンズフードは単純な円錐台ではなく、わずかに一部が平面となっています。写真でもうっすら形状がわかります。
平面部を別パーツとすることも考えましたが、貼るときのテンション調整でうまく一枚でできました。
そういったわけでこの貼付けは難易度が高いです。水張りの潤滑剤となる食器用洗剤はマシマシ、水に対して10%程度加え、泡がでるような濃度で貼り付けると良いと思います。
以上が最近の進捗でした。この次は富士フィルムさん、ソニーさんの標準レンズ用の設計を予定しています。今後もどんどんラインナップを増やしていく予定ですので、リクエストがありましたらどんどんお寄せください。
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