まいどです、暗素研新製品担当の鉄平です。
弊社の開発した超内面反射防止素材、ファインシャット極!!今週より一般販売を開始しております。最先端素材が切って貼るだけのシールになっておりまして、お手軽に反射防止対策ができるようになっております。早速安価なタイプのマウントアダプターに貼って、効果を試してみましょう。
今回カメラは富士フィルムX-H1、4000円前後で購入したMD-FXマウントアダプターを介して、ミノルタのMD50mm F1.7を使ってみます。
なんでMDレンズって?それはやっぱり 安かったから 描写ですよね。
安価なマウントアダプターですので、内面の反射処理が甘いです。
旋盤加工による遮光溝と黒アルマイト処理だと思うのですが、見ての通り結構光沢感があります。一般的に黒アルマイト処理の全反射率は4~5%程度です。
今回はボディ側の幅6.5mmほどの壁面にファインシャット極のシールを貼ります。撮影時にシールのありなしによる効果が比較できるよう、半周だけ貼りましょう。
するとこのようになります。もちろん右側が貼り付け側。しっかり反射を抑えてくれています。では早速撮影に出かけてみましょう。
屋外にて、比較試験開始
時刻は朝9:30、良いお天気ですがまだまだ寒く、気温は5℃くらいでしょうか。日差しは強いので、実験にはもってこいの状況です。
まず確かめたいのは、そもそもマウントアダプターのあの内壁には、どのように光が当たるのか?そもそも光が当たるのでしょうか?
はい、直撃しました!
ND 50mmとマウントアダプターを接続し、光源となる太陽から一定の角度斜めを向くと、強いスポット光源が当たることが確認されました。写真は開放ですが、絞ってもスポット光の大きさが変化するだけで同じ場所に当ります。
ここはセンサー直前10mm程度の重要な部分なのですが、予想以上の反射光です。画質にも大きな影響があることが予想されます。
※レンズによって異なる結果になると思われます。
ではこのスポット光による反射が、シール貼り付けによってどのくらい抑えられるか見てみましょう。
左が未処理、右が貼り付けの画像です。どうでしょうか。ぐっと反射が抑えられました。
ファインシャット極は全反射率1%以下。今の所これが弊社素材の中のベストです。
次はこれによる実写画像の違いを比較します。
撮影方法なのですが、事前に内壁に光が当たる角度にあたりを付け、最初は未処理の部分に当たるようにして撮影します。ファインダーを覗くとフレアで画像全体がぐぐっと明るくなるのでわかります。そこでシャッターを切ります。
次にレンズ鏡筒を回転軸として、カメラを180°回転させて同じ構図で写真をとります。マウントアダプターの反対側半周はシール貼り付け部分ですので、そこに光があたり、画質の比較ができるという訳です
左が未処理、右が反射防止処理後の画像となります。サムネイルだと分かりづらいので、ぜひフルスクリーンでご確認下さい。画面左下に存在したフレアが軽減されて、コントラストが向上しました。
ちなみに今回使用したマウントアダプターもそうですが、安価なマウントアダプターは銀色のネジの頭が壁面に出ておりまずが、これに起因するフレアではありません。
高みを目指すフォトグラファーへ
さて、長々と検証作業にお付き合い頂けましたが、正直いって弊社の反射防止シールをご使用頂き、ここまではっきり改善するようなケースはまれだと思います。上記のケースでも、じつはレンズフードでしっかりハレ切りをするほうがフレアが改善します。
素材の反射防止性能は、メーカー純正の処理と比較しても大変優れていると自負しておりますが、メーカーも予算の許す限り対策しておりますので、全体的に見た光学性能の改善はわずかでしょう。
しかし優れた光学製品というのは、わずかな改善、わずかな向上を10、20と積み重ねることで、誰の目にも分かる明らかな優位性を生んでいます。弊社も遮光環や絞り羽など光学部品の供給を行っておりますが、メーカーのこだわりはものすごいです。
(例えば弊社の遮光環。厚みわずか50ミクロンの黒PETフィルムの端面反射を減らすため、端面先端を45°にエッジ加工して納品しています。↓左の画像はイメージ)
「内面反射防止シール ファインシャット極」もそういったわずかな改善を求める商品となっております。高みを求める写真家の皆様に興味を持って頂ければ幸いです。
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