【天体観測用望遠鏡】ブラック企業、宇宙へ行く2【迷光・内面反射防止】

みなさま、こんにちは。暗素研のサクライです。

今回は、弊社製品が宇宙探査の一助になっているお話の第二弾になります。

以前、われわれの赤外線吸収植毛布『IR1500』がJAXAさまの人工衛星用スタートラッカー試験のための暗室を作るために使用されているというお話をお届けしました。今回、われわれの誇る反射防止素材である『ファインシャット極』と『真・黒色無双』が天体観測用望遠鏡の可視光線カメラに使用されているという情報をいただきましたので、紹介していきたいと思います。

 

天体観測用望遠鏡の可視光線カメラの内面反射防止に採用!

今回、鹿児島大学物理・宇宙プログラム永山先生から『ファインシャット極』の注文をいただいたわれわれ。これは宇宙関連で使われているに違いない!ということで、直接何に使われているか伺ってみることに。すると、天体観測用望遠鏡の可視光線カメラに使用しているという情報をいただくことが出来ました。さらに実際のカメラの内部に使われている写真もいただくことが出来ました。どうやら、『ファインシャット極』だけでなく『真・黒色無双』も反射防止に使っていただいているとのこと。

 

提供いただいた、カメラ内部の画像

 

カメラを天体観測用望遠鏡に組み込んだ写真

 

実は、天文ファンの間では知る人ぞ知るアイテムである、『ファインシャット極』。以前、天文リフレクションズさんにこのような記事にしていただいたこともあります。しかし、国立大学の天体観測用望遠鏡のカメラに使われているとはわれわれも初めて知りました。

 

さらに深く取材を進めると、天の川銀河研究センターの1m 光赤外線望遠鏡に設置されている可視光線カメラに採用されているとのこと。具体的にはミラ型変光星や超新星の観測に使用されているカメラとのことです。ミラ型変光星とは、明るさが変化する脈動変光星の一種で、恒星の進化の最終段階の赤色巨星。超新星は恒星がその一生の最後に起こす大爆発ですね。きわめて暗い天体からの光を観測するためには、余計な光は大敵。このような重要な設備の反射防止に使われていることは、『ファインシャット極』と『真・黒色無双』の迷光・反射防止効果を証明するよい事例ではないでしょうか。

永山先生からは、「他社製品と比べて黒く、複雑な形状の部分には『真・黒色無双』、面の部分には『ファインシャット極』と使い分けもできて、非常に満足している」という大変うれしいコメントもいただきました。

 

反射防止素材『ファインシャット極』のご紹介

それではここで、『ファインシャット極』の製品紹介をさせていただきたいと思います。

ファインシャットシリーズは光学機器内部の反射防止素材として開発された、極細発泡のポリウレタンシートで、優れた光学特性と薄さを両立しています。『ファインシャット極』は、素材や特性はそのままに、表面に複雑な凹凸を形成して光吸収性能を更に向上させたグレードになります。

赤外領域での高い光吸収性能も本製品の特徴です。一般的な迷光対策資材である植毛(フロック)処理で用いられるパイルは染料によって黒く染められています。染料による黒は見た目には黒くても、人間の感知できる波長上限に近い700nm以上の長波長では光吸収性能を大きく損ない、近赤外線の迷光対策に使用することができなくなります。ファインシャットシリーズは染料由来の黒ではなく、原料にカーボンを練り込んだ黒さですので、可視光から赤外域まで安定した光吸収効果を得ることができます。近赤外にも波長感度を持つ産業用カメラの迷光対策資材に最適です。

 

天体観測用望遠鏡や望遠鏡用カメラの迷光・内面反射防止にいかがでしょうか

天の川銀河研究センターの天体観測用望遠鏡に使われていることが分かった、われわれの反射防止素材『ファインシャット極』と『真・黒色無双』。この特性を活かしてカメラなどの光学製品に使用されていますが、天体観測用望遠鏡や望遠鏡用カメラの迷光・内面反射防止用途に有効なことが改めて確認されました。天文学のプロも使用する『ファインシャット極』、あなたの天体観測用望遠鏡のレベルアップにも貢献すること間違いなし。是非ご検討ください。

ファインシャット極』は公式ストアにて3サイズ展開で販売しておりますので、お気軽にお試しください。『真・黒色無双』はアマゾンでも販売しております。

またファインシャットシリーズにはさらに低反射で方向性の問題を解決した『ファインシャット極XX』というグレードもございます。そちらも是非ご検討ください。

 

おわりに

前回、スタートラッカーの開発用特殊暗室に使われていることがわかった『IR1500』。今回、宇宙を観察する天体観測用望遠鏡のカメラ内部の迷光防止に使われていることが分かった『ファインシャット極』と『真・黒色無双』。まだ、実際に宇宙に行く装置に採用はされていませんが、徐々に宇宙へ近づいている実感があります。このままいけばわれわれの素材が宇宙へ行くことも夢ではないかも。実際に宇宙へいくロケットや人工衛星にも弊社製品が使用いただくことができるよう、今後も黒色製品の開発に進んでいこうと思っております。応援よろしくお願いいたします。

 

それでは今回はこの辺で。

暗素研のサクライでした。

 

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