みなさま、こんにちは。暗素研のサクライです。
前回は自由研究におすすめな、真・黒色無双を使った色付き氷の溶け方実験をご紹介しました。今回は、ペーパークロマトグラフィーで黒を分ける実験のご紹介をしていきたいと思います。
ペーパークロマトグラフィーって何?
ペーパークロマトグラフィーというものを知っていますか?
高校で生物を取ったかたは、習ったことを覚えている場合も多いのではないでしょうか。
ペーパークロマトグラフィーとは水と紙をつかって水に溶ける成分の分離を行う分析方法の一つです。
まず、この動画をご覧ください。
用意する物
では実験について説明します。
まず、実験のために用意する物を説明します。
・水性染料黒サインペン
・コーヒーフィルター【白】
・割りばし
・設置用のグラスとトレー【設置できれば何でもOK】
今回の実験で用意するものも非常にシンプルです。
実験方法
次に具体的な実験方法を説明します。
①白いコーヒーフィルターを短冊状に切る。
②切ったコーヒーフィルターの端から2cmくらいのところに、黒色無双とサインペンで点をつける。
③割りばしとグラス、トレーを使って設置する。
④水をトレーに入れる
⑤観察
実験方法も簡単です。
どうして黒が黒じゃなかったのか
ではどうして黒が黒ではなかったのでしょうか?
それは水性染料サインペンの黒が、いくつもの色を混ぜて黒にしているからです。たとえば赤、青、黄色の絵具を混ぜると黒に近い色になることはみなさん経験で知っているのではないでしょうか。それと同じで水性染料サインペンの黒はいくつもの色を混ぜて黒にしています。
色が違うということは分子構造が違うということです。分子構造が違うということはそれぞれに水や紙との親和性が違うということです。今回のペーパークロマトグラフィーでは、水にと仲の良い色と紙と仲の良い色が分離して、黒がわかれました。
こちらの産総研さんの記事にわかりやすい説明が載っていますので参考にしてください
ぜひ、いろいろな条件で
今回は、水性黒サインペンを水で分けましたが、黒以外のサインペンでも様々な結果がえられると思うのでお勧めです。サインペンだけでなく市販の様々なペンで試してみる、紙をいろいろな紙で試してみる、などなどいろいろな条件でやってみると、りっぱな自由研究にすることができるのではないでしょうか。
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