3Dスキャナで黒色素材を敷くと、金属光沢のある部品もうまくスキャンできるかもしれない

みなさま、こんにちは。

暗素研のサクライです。

今回は、3Dスキャナで金属光沢のある部品を撮影する際に、弊社の黒色素材を敷くと、思いがけずうまくスキャンできるのでは、という事例を紹介したいと思います。

部品をスキャンする3Dスキャナ、便利ですよね。
設計した部品が正確に作れているか確認するときに、また現物をデータ化するリバースエンジニアリングにも活躍する、現代の製造業にはなくてはならない装置です。

しかし、3Dスキャナでのスキャニングには課題もあるようです。
そのうちの一つが、スキャンできない、というものです。金属光沢のある部品はうまくスキャンできず、スキャン用の光がサンプル台などで乱反射してしまうため、うまく測定できないことがあるようなのです。

対策としては、専用のスプレーを部品に吹き付け反射を抑えて測定する、という方法もあるようです。しかし、こちらは吹き付ける手間もかかりますし、吹き付けた部品は製品としては使用できないー一種の破壊試験になってしまうなど、問題もあるようです。

今回、お客様から、そのような問題を弊社黒色素材をサンプルの下に敷いて解決した、という情報をいただききました。

そこで、弊社の黒色素材にそのような効果あるのか確かめるために実験してみよう!ということで、3Dスキャナをレンタルしてみました。

レンタルしたスキャナはArtec Space Spiderという機種。
早速、金属光沢のあるV字ブロックをスキャンしてみます。

3Dスキャナで金属光沢のあるV字ブロックをスキャンする前の実験環境。
まずは対策なしでスキャンを開始。
金属の乱反射が原因で、3DスキャナがV字ブロックを正しく認識できずスキャンに失敗しているPC画面。
PC画面にはノイズのようなものしか映らない。

ちっともスキャンできません。光沢の影響か、どんなにスキャナを動かしても全然スキャンされません。確かに、金属光沢のある部品は3Dスキャンの天敵のようです。

ここで、V字ブロックの下に、弊社の無反射植毛布を敷いてスキャンしてみました。すると、そのままでは全然見られなかった像がPCの画面に浮かびあがりました。

乱反射対策として、無反射植毛布を敷いて3Dスキャンを試みている様子。
対策として、無反射植毛布を敷く。

対策前

金属の乱反射が原因で、3DスキャナがV字ブロックを正しく認識できずスキャンに失敗しているPC画面。
形状を全く認識できていない。

対策後

無反射植毛布を使用し、V字ブロックの3Dスキャンに成功しているPC画面。
V字ブロックの形状がくっきり表示された。

再び無反射植毛布を外すと、画像は映らなくなりました。
おそらく、金属光沢による乱反射に加え、土台(テーブル)からの反射光がノイズとなってスキャナを混乱させていたものが、黒色素材が余計な光を吸収してくれたことで、対象物のコントラストが明確になり、センサーが形状を認識しやすくなったのではないかと推測されます。

無反射植毛布の上に置かれた、スキャン対象の金属製V字ブロック。
無反射植毛布が余計な光を吸収する。

今回、3Dスキャナをレンタルしたのは一日だけだったことと、操作方法の習熟に時間がかかったことから、完全なスキャンはできず、結果はここまでになってしまいましたが、スキャン時に明確に良い効果がありそうなことはわかりました。

この効果を試してみたいという方、無反射植毛布は弊社のHPでA4から購入できますので、お試しください。

今回は、3Dスキャナで金属光沢のある部品を撮影する際に、弊社の黒色素材を敷くと、思いがけずうまくスキャンできるのでは、という事例でした。

暗素研のサクライでした。

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