【3Dスキャン精度が変わる】黒背景で“スキャンされない環境”を作ったら、ノイズが消えた話

背景が消える。ノイズがなくなる。
3Dスキャン環境を変える黒素材の検証結果
こんにちは。暗素研の小笠原です。
今回は、3Dスキャン時の課題について、解決できる黒素材のご紹介です。
3Dスキャンをしていると、こんな悩みはありませんか?
- 背景や床までスキャンされてしまう
- 後処理のゴミ取りに時間がかかる
- 床面からの反射のせいで、被写体のスキャンがうまくできない
- 光沢のある被写体をうまくスキャンできない
今回は、株式会社ケイズデザインラボさまにご協力いただき、暗素研の「光を極限まで吸収する黒素材」を使用した場合の効果を検証しました。
3Dデジタル機材の販売やプロデュース事業を展開する、デジタル製造のプロフェッショナルチームです。
暗素研の黒い素材を使用しながら、3Dスキャンに関する情報や知識を教えていただきました。
さて、実際に暗素研の黒い素材は、3Dスキャンの課題を解決できるのでしょうか...?
結論から言うと──
背景・床が「存在しない」環境ができました。

黒い回転台の上に、3Dスキャン用のマーカーがついています。
床が消えるとはいったい...!?
さくっと課題が解決できましたが、詳細をみていきましょう。
■ 検証内容:黒素材をスキャン環境に導入
今回使用したのは、以下の2種類です。
太黒門(左)
黒色無双・絨(右)
どちらもとっても黒いですね...!!
太黒門:世界一黒い布。光吸収率は驚異の99.9%!
黒色無双・絨:耐久性抜群の黒素材!洗えて踏める!光吸収率99.7%!

3Dスキャンするのは、以前全身を3Dスキャンしてつくった私。
これらを床面に設置し、通常のスキャンと比較しました。
3Dスキャン用の回転台も黒いが、床面としてスキャンされている。
通常通りスキャンした結果が上記の画像。
床面の黒い部分も同時にスキャンされていて、
床面は消去するために削除の手間がかかります。
では、暗素研の黒い素材を使用した場合はどうでしょうか?
■ 結果 ① :背景・床がスキャンされない


(左)太黒門を敷いて3Dスキャン。
(右)床面がスキャンされず、データを消す手間がなくなる。


(左)続いて、世界一黒い絨毯を敷いて3Dスキャン。
(右)こちらも床面がスキャンされず、データを消す手間がなくなる。
最も大きな変化はここです。
通常はどうしても拾ってしまう背景や床が──
スキャンされない
つまり、
👉 処理後の「ゴミ取り作業」がほぼ不要に。
これは現場的にはかなり大きいです。
作業時間だけでなく、精神的なストレスも軽減されます。
太黒門も、黒色無双・絨も、どちらも床が消えています。
(太黒門は一方向のみスキャン、絨毯の方は色々な角度からスキャンした画像を掲載しています)
■ 結果 ② 床からの反射が消えた結果、情報量アップ
3Dスキャンに関して、地味にノイズとしてストレスがあるものは「床からの反射光」。
太黒門や黒色無双・絨を使用した環境では、
- 床からの反射がほぼゼロ
- 余分な光が被写体に映りこまない
結果として──
👉被写体のスキャン精度(情報量)が向上
輪郭やディテールの取得がより安定するという評価をいただきました。

ぴかぴかと反射しやすい金属の被写体も、床からの反射がなくなることで
スキャン時の情報量がアップしました。
■ 「太黒門」と「黒色無双・絨」の使い分け
今回の検証で、両方の素材の特性もわかりました。
●太黒門
- 最も黒い(光吸収性能が高い)
- 背景としての効果は最大
👉 とにかく「消したい」ならこれ
●黒色無双・絨
- 耐久性が高い(踏める・洗える・使い続けられる)
- 毛倒れが起きにくい
- 床用途に最適
👉 広い面、何度も使う方向け
■ 結論:スキャン時の黒背景は「黒ければいい」ではない
一般的な黒布や黒紙では、
- 反射が残る
- データとしてスキャンされる
といった問題があります。
しかし今回の結果から言えるのは、
👉 「光を吸収する黒」を使うことで、スキャン環境を改善できる
ということ。
■こんな方におすすめ
- 3Dスキャン後の処理を効率化したい
- 3Dスキャンの精度を上げたい
- 撮影環境をプロ仕様にしたい
■ 検証のまとめ:黒は「背景」ではなく「機能」になる
これまで黒い背景は「見た目」のために使われることが多かったですが、
今回の検証で、
👉黒は「スキャン精度を上げるための機能」になる
ということがわかりました。
株式会社ケイズデザインラボさま、ご協力いただきありがとうございました!
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