赤外線を吸収する部品製作|貼り付け簡単なIR吸収素材でノイズをカット!

貼るだけ簡単、新しい赤外の迷光対策

こんにちは。暗素研の小笠原です。

望まない赤外線の迷光にお困りの方はいらっしゃいますか?

邪魔な光(可視光~赤外線)のノイズを取り除くというと、これまではソフトウェアによる画像処理や、遮光板などで物理的に遮る対策が一般的でした。

しかし私たち暗素研は、取得したデータを後から補正するのではなく、
不要な光そのものを減らすというアプローチを提案しています。

余分な光(可視光~赤外線)を吸収し、迷光や反射ノイズを抑えることで、
観測対象をよりクリアに捉える。

それが今回ご紹介する迷光対策です。

しかも、その素材は

 ・貼れる

 ・欲しい形状にカットできる

 ・立体物にも対応できる

という、現場で使いやすい特徴も兼ね備えています。



用途に応じて選べる2つのシート素材 

暗素研の光吸収シートには、「発砲ポリウレタン」と「起毛布」の2素材あり、用途に応じてお選び頂けます。

・発砲ポリウレタンシート

 

ファインシャットシリーズ SP / 極 / 極XX)という製品名です。

 

極薄(0.22mm)で柔軟な反射防止素材「ファインシャット」のロール。曲面にも自在にフィットし、設計の自由度を向上させるという特長を視覚的に表現している。

ファインシャットは
微細な穴構造を持つ高機能シート素材(発砲ポリウレタン)です。
ファインシャットの表面を拡大した画像がこちら↓

暗素研のファインシャットシリーズの表面を200倍に拡大した電子顕微鏡写真。光を内部に閉じ込める、微細な多孔質構造がはっきりと見える。

 

特長

・ご希望の形状にカット出来、裏側の両面テープで簡単に貼り付けられます

・発塵が少ない

・3つの赤外線吸収グレードから選べます(一般:SP/上位:極/最上位:極XX

👉形状・寸法精度、クリーン度を重視する用途に最適です。


ウレタン系光吸収シート「ファインシャットシリーズ(ファインシャット、ファインシャット極、ファインシャットXX)」の反射率比較グラフ。可視光域から近赤外域まで、両方の波長で極めて高い光吸収・低反射性能を維持する光学データを示しています。

ファインシャットシリーズ(SP・極・極XX)は、可視光から近赤外までの広い波長域で、安定した低反射性能を発揮します。

 

・起毛布  

近赤外線植毛布「IR1500」 という製品名。   階段状に重ねられた暗素研の無反射植毛布のアップ。生地表面のきめ細かいパイルと、光を吸い込むような暗黒の質感を捉えている。


一方、IR1500は、フロック(起毛)構造の布製シートで、可視光から近赤外まで驚異的な吸収を誇ります。

特長

・表面が繊維構造で光を取り込みやすい

・柔軟性があり、なじみやすい

・最大950mm x 20mと大型のため広い面積を覆う事が出来る
(※カット販売可)

つまり、

👉より大面積を覆いたい場合に適した素材です。

赤外線を取り除いた撮影背景や、赤外線暗室に最適です。

 

近赤外線吸収植毛布「IR1500」の全半球反射率(AOI 8°)グラフ。波長250nmの可視光域から1500nmの近赤外域まで、極めて低い反射率(0.5%以下)を維持する光学データを示しています。

IR1500も、可視光から近赤外まで安定した低反射性能を発揮します。

 

 

赤外吸収シートの裏面は粘着付き、すぐ使える 



ファインシャットも、IR1500も、裏面に粘着テープ付きのため、

・金属部材

・プラスチック部品

・カメラや検査装置、各種筐体内部

に対して、

👉 貼るだけで赤外吸収機能を追加可能です。

試作や評価用途としてもでも、すぐにお使えいただけすぐに導入できます。 

 


レーザー加工による精密カットサービスもご提供

ご紹介しているシート・布素材は、ご要望に応じてレーザー加工による精密カットにも
対応しております。

・穴あき加工

・複雑な輪郭

など、

👉 必要な部分だけに赤外吸収の機能を持たせる設計

加工図面を頂ければ、ご希望の形状へのカットが可能になります。


赤外を吸収するシート、布素材を実際に部材の形に合わせてカットした様子がこちら。

市販の金属パーツの形状に合わせて、ファインシャットやIR1500を精密にレーザーカット加工した実績写真。外径カットや穴あけ加工などの自由な形状カットが可能です。

左から、金属パーツ、中央はファインシャット、右はIR1500。

外径カットと穴あけ加工をしました。

 

※レーザー加工のため、端面にススが付着している場合がありますがご了承下さい。

XY加工公差基準 寸法6mm以下±0.15mm, 50mm以下±0.2mm, 200mm以下±0.3mm

 赤外線吸収布製品「IR1500」の裏面のり付き(粘着仕様)モデル。剥離紙(りけいし)を簡単にはがして、光学部品や各種部材へ手軽に貼り付け施工が可能です。

IR1500の、裏面についている離型紙を剥がしている様子。

 

ファインシャットも、IR1500も裏面のフィルムや離型紙をはがして部材やパーツに合わせて貼ることが可能です。

 

 ●四角や丸、丸中抜きなど、代表的な形状の場合には、注文フォームからお手軽にご注文いただけます。

精密オーダーカットサービスはこちら

 

 暗素研のファインシャットのレーザーカット加工例。複雑な形状に精密にカットされた部品が並んでいる。

 


 赤外線吸収の用途例 

以下のような分野で迷光対策にご活用いただいております。

・赤外センサーの誤検知防止

・カメラ・センシング精度向上

・反射ノイズの低減

・ロボティクス・AR分野

・研究・評価用途

 

赤外線の迷光対策 まとめ 

・加工・精度重視ファインシャット(シート)

・吸収性能重視IR1500(布)

・立体対応黒色無双IR(塗料)

 立体物の赤外を吸収したい場合には...?

黒色無双IRという塗料があります。

こちらは塗装サービスもあり、今後のブログでご紹介予定です。

「この用途に使える?」
「どちらを選べばいい?」

といった段階でも問題ありません。

用途に応じて最適な素材・加工方法をご提案します。

以上、赤外線の迷光に困ったら暗素研!でした。

ではまた次回。

 

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